スタッドレスタイヤは要注意! 安全を確保するための、寿命や適正空気圧の知識について
夏用のノーマルタイヤとの違いや溝、ひび割れでの交換サインの見方、ガソリンスタンドやカーショップでの持ち込み交換の工賃目安などについてまとめました。
インチダウンが多い理由や自分での履き替えのメリット、デメリットについても掲載。
スタッドレスタイヤの寿命の確認方法 ひび割れや溝のチェック、走行距離や使用年数などの目安
スタッドレスタイヤは雪道などの滑りやすい路面でも、ブレーキ時のグリップ力が損なわれないように、タイヤのゴム自体が柔らかくなっています。
よってグリップ力が増すため停止しやすくなりますが、代わりにゴムの消耗も早くなってしまうため、タイヤ自体の寿命も短くなってしまいます。
そのためスタッドレスタイヤは夏用タイヤであるノーマルタイヤよりも寿命が短く、早めの新品交換が必要です。
では、スタッドレスタイヤの寿命はどうしたらわかるのでしょうか?
簡単な判断方法を紹介していきます。
●溝の残り具合
タイヤの溝は雨水などを排水し、よりグリップ力を高めるために作られています。
そのためタイヤの溝が少ない状態で乗っているのは排水が出来ず、非常に危険な状態です。
通常スタッドレスタイヤは新品の状態から溝が50%消耗した時点で交換しなければなりません。
●ひび割れの有無
タイヤは直射日光に当たったり雨水にさらされている等、保管状態が悪いとすぐにゴムが劣化してしまいます。
ゴムが劣化するとグリップ力の低下により、雪道でのスリップなどが発生して非常に危険です。
ではどのようにゴムの劣化を確認すれば良いでしょうか?
一番簡単な方法はひび割れの確認です。
タイヤは保管状態が悪かったり、劣化したりするとひび割れが発生してきます。
そのためひび割れが発生していた場合は交換することをおすすめします。
他にも「使用年数」や「走行距離」で確認する方法もありますが、タイヤの保管状態や運転手のブレーキの踏み方だけで、同じタイヤでもかかる負担は大きく異なります。
上記の方法などでしっかりとスタッドレスタイヤが寿命かどうかを確認し、冬の運転での安全を確保することをおすすめします。
スタッドレスタイヤの適正空気圧の目安 夏用タイヤとの違いとインチダウンの多い理由
タイヤの空気圧の適正値はそれぞれ車種ごと、そして前輪後輪などで異なります。
自分が乗っている車の適正空気圧は基本的に運転席のドア付近にシールが貼ってあるため、そこに数値が記載されています。
さて、ここで多くの方が疑問に思うのは「スタッドレスタイヤ適正空気圧が通常と異なるのか」ですよね。
スタッドレスタイヤも夏用のノーマルタイヤも基本的には適正空気圧が同じのため、ドア付近に記載されている空気圧の数値に保たれていれば大丈夫です。
ただし例外もありますが・・・
そちらは後に触れていきます。
冬用のスタッドレスタイヤはよくインチダウンすると聞いたことはありますか?
インチダウンとはタイヤのホイールサイズを小さくすることで、タイヤの外径は変わらないためゴムの面積が大きくなります。
逆にインチアップはホイールサイズが大きくなり、ゴムの面積が小さくなります。
一般にインチを大きくするほど乗り心地が悪くなり、パンクも発生しやすくなるというデメリットはありますね。
しかし見た目はかっこ良くなるため、夏用のノーマルタイヤをインチアップして、冬用のスタッドレスタイヤをインチダウンする方は非常に多くなってきています。
スタッドレスタイヤのほうが耐久性などの面からインチを小さいくした方が良いですからね。
さて、ここで空気圧の話に戻ります。
一般にインチアップをした際は通常よりも高めの空気圧に設定しておかなければなりません。
逆にインチダウンをした際には空気圧を低くするということです。
つまりスタッドレスタイヤと夏用のノーマルタイヤでインチが異なる場合、適正空気圧も異なります。
タイヤを購入する、履き替える際には必ずそのタイヤに合った適正空気圧を確認するようにしましょう。
タイヤ持ち込み交換の目安工賃価格、自分での履き替えとカーショップのメリット、デメリット
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの交換は年に合計2回行うことになります。
タイヤの履き替え交換はガソリンスタンドもしくはオートバックスなどのカーショップなどで可能です。
その工賃はおよそ4,000円程度のお店が多くなってきています。
もちろんお店にもよりますけどね!
後はホイールの有無やタイヤの持ち込み交換などの条件によって工賃は異なります。
タイヤの交換を考えている方はそのお店での工賃をしっかりと確認するようにしましょう。
さて、タイヤ交換ですが1回で4,000円は中々高額です。
さらに年に2回行わなければならないことも踏まえると8,000円。
車検や自動車税などの維持費もある中では8,000円の出費は抑えたい・・・
そんな方は車に備えつけてあるジャッキを使えば、自分でタイヤ交換を行うことも可能です。
自分で交換するメリットとしては
●工賃がかからない
●自宅や駐車場で行うことが可能
等があります。
一方でデメリットとして
●慣れていなければ交換時に危険
●手運が正しくなければ走行中にタイヤが外れる危険性がある
等も考えられます。
プロに一任することは安全への投資とも言えますね。
自分で交換する際にはしっかりと安全に配慮して行うようにしましょう。