ハイオクガソリンとレギュラーガソリン、軽油の違いとは? ハイオク仕様の車にレギュラーガソリンを給油するとエンジンが壊れたりするのか

車の燃料を給油する際に「ハイオクガソリンとレギュラーガソリン、軽油って何が違うんだろう?と疑問に思ったことはありませんか? 

ハイオク仕様の車にレギュラーガソリンを給油するとエンジンが壊れたりしないのか。 
ガソリンと軽油の違いは何?といった疑問について。 

それぞれのエンジンと燃料の関係や、「オクタン価とは」などについても解説します。


ガソリンを知るうえで必要な「オクタン価」について



車を維持するうえで気になるのが「燃料費」です。 
少しでも単価の安いガソリンスタンドを探して給油する人も多いのではないでしょうか。 

ガソリンスタンドで目にする燃料の種類は、以下のものがほとんどだと思います。 

●レギュラーガソリン 
●ハイオクガソリン 
●軽油


気になるのは「レギュラーガソリンとハイオクガソリンの値段の差」ですよね。 

この違いは、それぞれのガソリンに含まれている成分によるもので、オクタン価の違いが金額にも反映されているのです。 

「オクタン価」ってなに? 

「オクタン価」とは、エンジンの燃焼室内でガソリンの自己着火のしにくさとノッキングの起こりにくさを表す数値のことです。 

簡単に言うと「ガソリンを無駄なく燃焼させて、エンジンを効率良く回すことができるかを表した指標のようなもの」ですね。 


ガソリンを効率良く燃焼させることができる「イソオクタン」の割合が高いのがハイオクガソリンで「高オクタン価ガソリン」とも言われます。 

現在は「ハイオク仕様車」も多く販売されています。 
高級車やスポーツ仕様の車にハイオク仕様車が多い印象ですね。 


「ハイオクガソリン」と「レギュラーガソリン」の金額の違いは「オクタン価の差」が影響していると言っても良いでしょう。 

「ハイオク仕様車」と「レギュラー仕様の車」の違いとは?軽油を燃料とする「ディーゼル車」についても説明します。



ガソリンスタンドで販売されている「ハイオクガソリン」「レギュラーガソリン」「軽油」。 

車に詳しくない人は、給油の際に「どの燃料を入れればいいの???」なんて不安になった経験を持つ人もいるようです。 

車に入れる燃料の違いは、その車のエンジンによるものです。 
自分の車のエンジンがどのタイプなのかによって燃料の種類も異なるのです。 

まずはエンジンの種類を知っておきましょう。 

●ガソリンエンジン

一般的な乗用車に採用されているエンジンです。 
ガソリン(ハイオクガソリンやレギュラーガソリン)を燃料としています。 

加速が良く乗り心地(ノッキングしにくいなど)が良いとされていますが、後述する軽油に比べると金額は高いです。 


ガソリンエンジン車には「ハイオク仕様車」と「レギュラー仕様車」が存在し、ハイオク仕様車のエンジンはハイオクガソリンを燃料として給油することを前提として設計されています。 

ハイオク仕様車は、よりスムーズな加速やエンジン内の混合気の燃焼効率が良い=(イコール)乗り心地の良い車という印象が強いですね。 


●ディーゼルエンジン

ディーゼルエンジンは、加速よりもトルクに優れたエンジンです。 
トルクとは「停止状態から車を動かすことができる力」とイメージすると分かりやすいかもしれませんね。 

たくさんの荷物を積んで走るトラックやバスなど、発進時に大きな力を必要とする車に多く採用されているエンジンです。 

ガソリンに比べると安価なのですが、排気ガスによる環境汚染が問題となっていました。 
現在はディーゼルエンジンの開発も進んで、より環境にやさしい「クリーンディーゼルエンジン」が普及しています。 

ディーゼルエンジンは「軽油」を燃料としています。 

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レギュラー仕様の車にハイオクガソリンを入れてもエンジンは壊れないの?



自分の車にはハイオクガソリンを入れればいいのかレギュラーガソリンを入れるのかがよくわからない! 

そんな人は、車に付いているマニュアル(取扱説明書)をもう一度読んでみましょう。 
「ハイオク仕様」などと明記してあると思いますよ。 

ハイオク仕様の車にはハイオクガソリンを入れるのが望ましいです。 

 ↑ 
これ・・・ 
「絶対にハイオクガソリンを入れて下さい」というわけでは無いようなんですが・・・ 


「ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れたらどうなるの?」 
「レギュラー仕様の車にハイオクガソリンを入れたらどうなるの?」


こんな疑問が出てきますよね。 

結論的には「どちらも問題ない(エンジンが壊れるようなことは無い)」です。 


また、レギュラー仕様の車にハイオクガソリンを入れたからといって「加速が良くなるとか燃費が良くなるなどの効果は期待できない」とういことです。 

レギュラーガソリン仕様の車は、レギュラーガソリンが給油されることを前提に設計されていますので、そこへオクタン価の高いハイオクガソリンを給油しても、その効果を充分に発揮できないということなんですね。 

逆に、ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れた場合はどうなのでしょうか。 

ハイオク仕様車は、ハイオクガソリンが給油されることを前提として設計されていますが、レギュラーガソリンが給油された場合はそれを検知しモードを切り替える機能が搭載されているようです(すべての車種が対応しているとは限りませんので、付属のマニュアルを確認してください)ので、エンジンにダメージを受けるようなことは無いようです。 


仮に、セルフスタンドなどでハイオクガソリンとレギュラーガソリンを入れ間違えてしまったとしても、エンジンが壊れてしまうようなことは無いようです。 

しかし、エンジンにとってはそれぞれに合ったガソリンを給油することが望ましいのは言うまでもありません。 


★注意!!

ガソリンエンジンの場合、ハイオクガソリンとレギュラーガソリンを入れ間違えても問題はありませんが「ガソリン車に軽油を入れたり、ディーゼル車にガソリンを給油するとエンジンが壊れることになります」のでこちらは注意が必要です。 

ガソリン車とディーゼル車のエンジンは、その仕組み自体が大きく異なります。 

ガソリンと軽油を間違えると、まともに走らないだけでなくエンジンが壊れてしまう可能性がありますので充分注意して給油して下さいね。