バッテリーが上がった時の対処方法と、ケーブルやJAFを使わずエンジンをかける裏ワザを紹介。
バッテリー上がりには「ジャンピングスタート」という方法を覚えておきましょう。
ブースターケーブルを使う方法と、JAFや他人に頼らず自分だけでエンジンをかけるジャンプスターターの使い方や価格を解説します。
車のエンジンがかからないのに電気はつく原因と、バッテリーは自然回復するかについてもまとめました。
車のエンジンはかからないのに電気はつく原因、バッテリー上がりの自然回復について
車のセルを回した際に、電気はつくのに肝心のエンジンがかからない。
この際の原因はバッテリー上がりであることが大半です。
エンジンをかけるだけの電気がバッテリーの中に残っていない際、電気系統はつきますがエンジンはスタートすることが出来ません。
これがバッテリー上がりです。
そんなバッテリ上がりの原因としては、主に次のような例が多いです。
●車に乗っていない期間が長かった
バッテリーは全くエンジンをかけていない状態でも、普段から自然放電をしており、少しずつ中の電気を消費しています。
これが普段から車に乗っている場合は、エンジンによる発電でバッテリーに自然と充電されるため、自然放電よりもエンジンによる発電量のほうが上回ります。
そのためバッテリーの中の電気は常にエンジンをかけるために十分な量がストックされています。
しかし長い期間エンジンをかけていないとバッテリーの中の電気が自然放電され、バッテリーの中にエンジンを始動させるだけの電気が残っていない状態になってしまうのです。
実はエンジンを始動させるにはかなりの電気を使います。
そのため特に冬場など、自然放電しやすい時期はバッテリー上がりに注意するようにしましょう。
●渋滞時のエアコン使用等で消費電力がエンジンの発電量を上回ってしまった
たとえ車を頻繁に使用したとしても、バッテリーの中の電気が減れば自然とバッテリー上がりは起こります。
特に渋滞などのエンジンの回転数が少ない際。
エンジンの発電量が少ないのにエアコンなどで電気を大量に使用すると、バッテリーの中の電気は少なくなっていく一方です。
渋滞待ちで急にオートマ車でもエンストしたり、一度エンジンを切り再びかけようとしてもエンジンがかからないのはこの原因が非常に多いですね。
・渋滞時などは極力エアコンの使用を避ける
・バッテリーの電気減っていたらニュートラル(パーキング)でアクセルをふかす
これらを行い電気の消費量が発電量を上回らないように心がけましょう。
これらの原因以外でも
●ヘッドライトやルームランプのつけっぱなし
●ハザードの消し忘れ
等でバッテリーが上がるケースもあります。
バッテリーは上がってしまうと対処するのが大変なので、極力上がってしまわないように気をつけましょう。
セルが回らない際のエンジンスタート方法(ジャンピングスタート)など、バッテリーが上がった際の対処方法について
バッテリーが上がってしまい車のエンジンがかからない場合は、以下のような方法で対処することが可能です。
●ブースターケーブルを使用して他の車の電気でエンジンをかける(ジャンピングスタート)
オートバックスなどのカー用品店では、バッテリー上がりの際にほかの車に繋げる「ブースターケーブル」が販売されています。
これを使用することにより、他の車のバッテリーで自分の車のエンジンを始動させることが可能です。
バッテリー上がりの直し方としては、この方法を使うことが非常に多いです。
これを使えばバッテリー上がりも対処できるようになるため、万が一の事態に備えてブースターケーブルは車の中に常備しておくことをおすすめします。
しかしこの方法には
・電気を供給してくれる車を見つけなければならない
・ハイブリッド車は電気を供給できない
・やり方を間違えると感電するリスクがある
などのデメリットもあるため注意が必要です。
また、助けてくれた車にはしっかりとお礼をするようにしましょう。
●JAFに電話する
JAFはタイヤのパンクやバッテリー上がりなど、あらゆる車のトラブルに対応してくれます。
ただしJAFの利用は有料のため、それ相応の値段はかかってしまいます。
特にバッテリーの充電は1万円以上と、かなり高額の設定です。
もちろん会員に入っていれば無料ですが、入会費と年会費合わせて6千円、更には回数制限などもあります。
ブースターケーブルに比べて値段が高くついてしまうのが難点です。
バッテリー上がりは主にこれらの方法で対策することが可能です。
しかし見知らぬ人で助けてくれる車を探す手間やJAFの金額など、デメリットが多いのも確かです。
特にこれらの共通事項は「時間がかかる」こと。
エアコンもかけられないような悪環境の中、助けてくれる車を探す時間、JAFを待つ時間は決して楽なものではありませんよね。
そこで「自分一人ですぐにバッテリー上がりを簡単に直せる道具」が発売されました。
それは「ジャンプスターター」という道具です。
JAFやケーブルを使わずバッテリーに充電する方法 ジャンプスターターの価格や使い方のまとめ
自分一人で簡単にバッテリー上がりを直したい!
そんな要望に応えるべくして、ジャンプスターターは開発されました。
ジャンプスターターは、JAFを呼ぶことなく自分一人で誰でも簡単にエンジンを始動させることが出来る便利なアイテムです。
ジャンプスターターは携帯やスマホを充電するためのモバイルバッテリーのようなもので、あらかじめ自宅でジャンプスターターに充電しておきます。
そして今度はそれを上がってしまったバッテリーにつなぐことにより、充電した電気を使ってエンジンを始動させるといった仕組みです。
このジャンプスターターを車に常備しておけば
・一人でもバッテリー上がりに対応できる
・感電するリスクがブースターケーブルより遥かに少ない
・時間がかからない
等のメリットがあります。
使い方もボンネットを上げ、バッテリーとジャンプスターターを接続してからボタンを押すだけなので、非常にシンプルです。
ジャンプスターターは価格の相場も1万円ほどで、中には5千円以下のものもあります。
つまりこの投資をするだけで「時間」、「手間」、「金額」の3つを大幅に節約することが可能というわけですね!
自分も昔スキーに行った際にバッテリー上がりを起こした経験があります。
その時は通っていく車も少なく、寒い中必死に充電させてくれる車を探しました・・・
中々止まってくれる車もおらず、時間だけが経っていくのは非常につらかったですね。
その時にこのジャンプスターターがあればよかったなと今更ながらそう思います。
商品にもよりますが、ジャンプスターターはモバイルバッテリーや懐中電灯として使えるものもあります。
バッテリー上がりだけでなく災害時にも使えるアイテムなので、車に乗る方は一台置いておくと非常に便利なアイテムです。